電気工事は身近ですが?電気管理(保安)の仕事はイメージしにくいいので、質問形式でなるべく分かりやすく書いたつもりです。
1.なぜ電気管理の仕事が必要なの?
受変電設備は、落雷、建設作業、小動物の侵入、機器劣化故障などで停電事故が毎年どこかで発生しています。
停電事故を防止するため、定期的な巡回点検、停電しての精密点検を行って、異常の早期発見が必要です。(人間ドックと同じですね!)
受変電設備は、点検結果など客観的なデータをもとに、機器交換、設備更新を設置者、電気工事とともに計画、施工する。(人と同じで異常が見つかったら適切な治療が必要ですね)
停電事故の影響は、経済的損失となります。
近隣一体のビル、工場、住宅を巻き込んだ停電事故を防止する機器が装着されているか確認してください。(他の人を巻き込むことを防げます)
もう一つ忘れてはいけないのは、漏電です。漏電は感電や火災の原因となります。人命にかかわるかもしれません。
https://www.jema-net.or.jp/jema/data/2013substation.pdf
2、受変電設備は、落雷による停電をどのように防止してるの?
直撃雷は、避雷針に誘導されるようにように設置されています。受変電設備に避雷器を取付けることで誘導雷サージを低減しています。(避雷器の装着を確認してください。)
https://www.otowadenki.co.jp
http://www.eme-tokyo.or.jp/installation/encouragement.php
3.建設作業でなぜ停電するの?
建設作業中、配電用地中ケーブルを建設機械で破損し、断線、ショートが発生して電気を送ることができなくなります。(配電用地中ケーブル付近の掘削作業を行う時は、電気主任技術者に事前に連絡してください。電気主任技術者が立会ます。)
4.部品劣化故障でなぜ停電するの?
受変電設備の機器は、導電体(銅)の接触部があります。また、絶縁体(プラスチック)が使われています。どちらも温度、湿度などで性能が劣化します。劣化が進行すると急激な異常発熱が始まります。導電体、絶縁体は相互に発熱の影響を及ぼし、断線、ショートが発生して電気を送ることができなくなります。